脱水症の危険について
■脱水症の予防について

脱水症は怖い病気です。トライアスロンなどの夏の炎天下で行うスポーツは脱水症の危険が付きものです。 日本の大会同様に南の島のでも参加者が脱水症に陥ることが多々あります。

脱水症は短時間で脳や肝臓に致命的なダメージを与え、「死」や「植物人間」に直結する非常に危険な病気です。 しかし、その予防方法は至って簡単です。「水と塩分」さえ摂取しておけば、決して陥ることのない病気でもあります。

【予防方法】
  • ・レース前日からアルコールは摂らない。
  • ・レース前日から水分を小まめに摂っておく。
  • ・スイムスタート前に水、または、スポーツドリンクをひと口飲んでおく。
  • ・競技中は喉の渇きを覚える前に小まめに水分を補給する。
  • ・体に水を掛けて、体表の温度が上昇するのを防ぐ。
  • ・必ず塩分も摂ること。体内に塩分がないと、いくら水を飲んでも、体内へ吸収されないので。スポーツドリンクがおススメ。
  • ・エイドにも塩は用意しておきますが、自身でも最低限の補給は用意すること。
  • ・日陰を選んで走ること。
  • ・気分が悪くなったら誰かに告げること、必ず、コース内に留まること。外れると発見が遅れ、大事故につながるので。
                             

我々KFCは過去に数多くの脱水症に陥った選手を100%復活させてきました。 その経験から多くのことを学びました。

脱水症状が始まる初期のシグナルの一つは指関節の硬直です。 唯一自覚できる症状がこれです。エイドステーションで水コップを受け取った時、指に「何か変?」を感じ たら直ちに競技を中止し、スポーツドリンクを摂って涼しい場所で休んでください。

これで回復する場合もありますが、それでも気分が悪くなってきた場合は、 直ちに病院に搬送して点滴を打たないと、復活は絶対にあり得ません。危険な兆候です。しかし、早期に点滴さえ打てば、必ず復活します。 指の硬直が「脱水症」を自覚できる初期シグナルの一つです。

外国での場合、病院へ搬送した後も、 言葉や習慣の違いから医者と患者との意志疎通が上手くいかず、点滴がスムーズに行われないことが多々あります。

脱水症に陥った患者の多くに子供帰りや幻覚が見えることが多く、それ故、 暴れて医者に処置をさせないのです。

医者も日本語が分からず迅速な処置ができないと云う危険な状況に陥りがちです。 そんな訳で、特に、外国での脱水症には要注意です。

                   

■脱水症防止に、塩飴は有効です。コンパクトで持ち運びにも便利なのがいい。