わが町青梅
ロックガーデン(岩石園) 【ウォーキング】
岩の間を渓流が流れて、山水画の様相 ここロックガーデンは別名「奥御岳渓谷」とも呼ばれています。標高は約1000mの場所にあります。 ここにある遊歩道は綺麗な水が流れている渓流に沿ってあり、所々、飛び石で渓流と交わっています。 この渓谷一面には、たくさんの趣のある苔むした大小の岩が点在しています。この情景が「ロックガーデン」という名前の由来です。 その岩の間を渓流が無数の小さな滝となって流れています。こんな遊歩道はなかなか他ではお目にかかることはできません。

この渓谷を取り囲んでいる山は雑木や杉の深い森に覆われており、春や夏は濃い緑で包まれます。 下界と違って、標高の関係で湿気が少なく、さわやかで、涼しくて、気分は最高です。散策には最高の季節です。 また、足元を流れる清流には、よく観察すると小さなヤマメが生息しています。

秋はカエデなどの紅葉が素晴らしく、遊歩道は色づいた落ち葉で埋め尽くされます。冬は標高が高いこともあり、 この谷一面が深い雪で覆われます。その雪景色も見事です。雪道が好きな人は冬場の雪の日を狙って歩きにやってきます。 大体膝くらいの深さまで積もります。このロックガーデン遊歩道は始点から終点まで1500mほどと短いですが、 雪の上は思うように歩けず、雪と格闘しながら前に進むのは骨が折れます。気温は低いですが汗が噴出してきます。

滝行をする減量前の馬場さん。この頃の腹はスゴイ! この遊歩道の下流には迫力のある「七代の滝」があります。 この滝は落差50mもある大小7つの滝からなっています。そして、この遊歩道の終点に当たる上流には「綾広の滝」があります。 この滝は落差10mほどの比較的規模の小さな滝です。

綾広の滝は「滝行」で有名な滝でTVにも時々取り上げられる位です。「滝行」とはフンドシ一丁で、 女性の場合は白い着物一枚で、頭から滝に打たれて行なう精神鍛錬のことです。 ここの水はとても冷たく、夏でもしばらく手を浸けておくと、その冷たさで痛くなる位です。 興味のある方は宿坊「駒鳥山荘」まで。

因みに、この宿坊の主である馬場さんは2004年頃からトレイルランに目覚め、一念発起して約25kmもの減量に成功し、 2006年には日本山岳耐久レース(長谷川恒男カップ)を完走されています。

ロックガーデンへは御岳山のお土産屋兼食堂街から細い山道を徒歩で20分くらいの所にあます。 このように宿坊街から近い場所にありながら、周りの様相は一変します。 ここが大都市新宿や渋谷と同じ東京都とは思えません。東京は奥が深いなあと感じてしまいます。

また、このロックガーデンの遊歩道は毎年12月第2日曜日に開催される 「みたけ山山岳マラソン」大会のコースにもなっています。

【アクセス】JR青梅線「御岳駅」からバスで御岳登山鉄道(ケーブルカー)「ケーブルカー滝本駅」へ。 そこから山頂の「ケーブルカー御岳山駅」へ。そして、ここから徒歩で約40分。