わが町青梅
矢倉台展望台 【永山ハイキングコース内】
激坂の上に建つ矢倉台展望台の東屋 矢倉台展望台は第4休息所から永山ハイキングコースを奥へ2〜300m奥に入った所にあります。 しかし、ここへ辿り着くには100mほどの坂道を登らなくてはなりません。

この坂は下から見上げるほどの激坂で、急いで登ると、脚には乳酸が溜まり、心臓はバクバクになります。 下りは滑り易いので要注意です。こんな勾配のキツい坂道はどこにでもあるというものではありません。 距離にして100mほどなのですが、坂の下と上にベンチがあり、さらに、坂の中間にも一服するためのベンチがあります。 これからして、如何に急勾配の坂か、想像できると思います。

一般ハイカーの多くはこの激坂を避けて前の第4休息所で折り返して戻って行くのです。 だから、この激坂から奥のハイキングコースを歩くハイカーは極端に少なくなります。

この激坂を上りきった左手に小山があります。そこが矢倉台展望台です。セメントで造られた東屋が一つポツンと建っています。 ここからの眺めは最高で、眼下に青梅の街並みや多摩川はもちろん、 福生市の米軍横田基地に発着する軍用機なども見ることができます。 さらに、その向うには新宿副都心の高層ビル群も見えます。 また、よく空気の澄んだ日には、この小山の下にあるベンチ(激坂の上のベンチ)から富士山も見えます。

東屋の中にも外にも休むためのベンチがある。 我々は、時間のない時は、永山公園からこの矢倉台展望台までランニングすることにしています。 距離は短いですが、負荷が高いので十分トレーニングになります。もちろん、時間のある時は、もっと奥までランニングします。

この小山は、その昔、地の利を生かし辛垣(からかい)城(1560年頃築城)という城の戦略上の物見の場所、 すなわち、物見櫓(ものみやぐら)としての役割を果たしていたとされています。矢倉台という名称はその当時の名残でしょう。

辛垣城は現存していませんが、その城跡はハイキングコースを1時間ほど奥へ行った所にあります。 場所的には名郷峠と雷電山(標高494m)の中間点辺りです。

【アクセス】JR青梅線「青梅駅」から永山ハイキングコースで徒歩約40分