イベント報告

第3回ダンズ・カップ!
The 3rd Dan's Cup in Guam!!
2007年11月24日(土)開催

■参加レポート  堀米 貴代美
スタート前の様子。空は曇天だが海はブルーだ。この大会は第1回目から行きたいと思いつつ、やっと念願叶って今年3回目に参加する事が出来ました。日程が連休という事もあって、チケットを取る事が困難でした。その節は大西さんにはお世話になりました。

この大会のタイトルになっているダンさんがどんな方なのか!実は11月23日号のグアム新聞を入手したのです。大会前日にシャトルバスで買い物移動中に日本語の新聞に目が行きました。

グアムアイランドレポートのコーナーに「グアムの人気スイマー2回のオリンピック出場のダン選手が主催、ダンズカップ・ウインターループ・オーシャンスイミング大会」11月24日のイパオビーチ公園をメイン会場に開催、日本人スイマーも集結! え!私達の事だ!


友人とリレー競技を楽しむ堀米さんダンさんはココスクロッシングでは5回の優勝経験がある人気スイマーでフレンドリーな雰囲気に包まれたイベントである。タモン湾に応援に行こう!と新聞に記事が載ってました。

彼にお会いして、新聞に記事通りの方で、本当にステキでフレンドリーな方でした。








彼は話題のダン・オキーフ大会当日のイパオビーチは朝から大雨で、雨期なのかと思うぐらいの雨量でしたが、後半は太陽も少し顔をみせてくれました。

少し流れがありましたが、海の中の透明度は抜群でした。途中、足が届く水位で安心して泳げました。珊瑚の間を潜り抜けながら泳ぐのも楽しいですね。熱帯魚の群れとも遭遇しながら、少しだけお魚気分で泳ぐ事が出来ました。

来年もダンさんの笑顔とステキな海で泳ぐ事を楽しみに参加したくなりました。





■KFC徒然
ワイワイガヤガヤとレース直前の様子。11月24日(土)に第3回ダンズ・カップ・ウインターループ・オーシャンスイムがグアム島の最もきれいなビーチであるイパオビーチ公園で開催された。この時季のグアムは、通常、スコールもなく、晴天に恵まれ、南の島らしくギラギラ太陽がいっぱい!!・・のはずだった・・・が、しかし滞在中は雨がちな天候で、少し肌寒い位だった。








【雨の中のレース】
大粒の雨の中、レースを応援するアメリカ人レース開催中もすごいスコールが来たり、束の間、晴れ間が覗いたりした。年々順調に参加者を増やしてきた人気大会だったが、今年は開催日が日本の3連休(金曜日が勤労感謝の日)と重なり、参加したくても航空券がなかなか取れず、日本人からの参加者は30名程と過去最も少なかった。

さらに、天候の所為でローカル選手も30名程度と少なく、例年に比べるとちょっと寂しい大会になってしまった。




【グアムに行けない!!】
晴れた日のイパオビーチの風景これまで10年間以上マリアナ諸島で大会をやってきたが、これほど航空券の入手が困難だったことは初めてのことだ。まあ、連休に大会を開催したのも始めてのことだが・・・。

参加希望の方から「どこの旅行社に問合せてもツアーが空いてない・・・、大会専用の参加ツアーはありますか?」等々の問合せをたくさん受けた。OWSの大会は自転車と云う大きな荷物がないので、参加ツアーは必要ないと考えている。

過去2度の大会は12月第一土曜日に開催していた。しかし、今年のこの日の午前はロータイド(干潮)に当たり、浅すぎて泳げない部分ができるので、日程を一週間前に持ってきたのである。

旅行社曰く、連休は会社の慰安旅行などが多く半年前に予約しないと困難とのこと。(来年は開催日を変更予定)

KFCスタッフも航空券の入手が困難で、レース当日の早朝(午前2時)にグアムに到着するコンチネンタル航空の航空券がやっと入手できた程だった。しかも、この航空券だけで約9万円も要した。空港でレンタカーを借り、ホテルにチェックインし、ちょっと一服して、まだ暗い5:00頃に会場であるイパオビーチ公園に向かった。


【土砂降りのスコール】
雨にも負けずに泳ぐ選手たち夜中から土砂降りの雨が断続的に降り続いていた。朝もすごいスコールが降っていた。メイン会場であるビーチ脇のパビリオンでは、薄くらい中、ダン・オキーフとそのスタッフたちが忙しそうに準備をしていた。

早速、ダンと段取りや天候や潮の状態を確認したり、前日夕方のビリーフィングでの日本人選手の様子を尋ねたりした。前もって、日本から綿密に打合せをやっていたので、何の問題もなかった。

ダンや参加者たちにもKFCスタッフは航空券が入手できず前日のブリーフィングには出席できないことは連絡済みであった。

競技種目は、800m部・1600m部・3200m部、それに200m×3人のリレー部門がある。ほとんどの選手は2種目に参加していた。


【陽はなくても海中は明るい!】
曇り空でも海中はご覧の通り明るいコースになっている海は、我々が関係しているOWS大会でも一番安全で、運営の容易な海である。コースはさんご礁の内海の浅瀬(水深1〜2m)で、オーシャンスイムとはいえ、強い流れやうねりもなく、さながら巨大なプールといった感じである。上級者には物足りなく感じるだろうが、初心者にはとても泳ぎ易いコースである。

それに何よりも、コーラルフィッシュをたくさん見る事ができ、時によってはエイも見ることができる。透明度がたいへん高い綺麗な海だ。海底が白い砂のため、曇天でも海の色は濃いブルーをしている。この大会ほど熱帯魚が多く見られるOWSコースは他にはない。それだけでも参加する価値はある。


一番盛上がるリレー競技レースは、天気がイマイチだったものの、それなりに盛上がった大会になった。7時過ぎに競技は開始され、一番長い3200m部門がスタートした。それが終わったら、次に1600m部がスタート、次に800mという具合だ。最後にチーム競技であるリレー部門がある。何といっても一番盛り上がるのがこのリレー部門だ。皆が水際まで出てきて、大声援を送る。

参加人数も少なく、大きな大会と違い、シドニー&アテネの両オリンピックに出場している“ダン・オキーフ”とも“お近づきになれる”アットホームな大会だ。そして、彼は今年もサイン攻めにあっていた。

アットホームといってもレスキュー等、ボランティアはしっかりしている。さらに、イパオビーチには常駐のライフガードもおり、安心だ。


【一寸先は闇】
翌日の晴れたイパオビーチで泳ぐ大西レースの時ではないが、今回はそのライフガードにもお世話になる羽目になった。大会日の翌日、天気も回復したので、イパオビーチへ泳ぎに行った。

実は、この前週の17日(土)にロタ島で「第14回ロタブルー・トライアスロン大会」を開催した。その関係で、10月末頃から忙しく、全く運動をしていなかったので、気分転換とトレーニングを兼ねて泳ぐことにしたのだ。島に居ても大会前は準備に追われ、なかなか走ったり、泳いだりする時間は取れない。

泳ぎ終わって、スカーッと気分もよく、イパオビーチ公園を駐車場へ向かって歩いていると、突然、足の裏に痛みが走った。ビーチサンダルの底を突き抜けて、足の裏に釘が刺さってしまった・・・のだ。

チクっとした痛みと違和感を覚えた。子供の頃にもこれと同じ痛みを感じたことが瞬時に頭に浮んだ。釘が刺さった時の痛みだ。釘は錆びてボロボロだった。


【人懐っこいライフガード】
イパオビーチの陽気なライフガーとたち錆びた釘は破傷風の恐れがあるので、ビーチにあるライフガード小屋に行き、事情を説明し、ライフガードにすぐに手当てを頼んだ。自分で釘を抜いた痕に錆の破片が肉の中に残っているが見えていた。その残っていた錆の破片をピンセットで取り出し、丁寧に消毒してくれた。

ただ、滅多にその様な事故は起こらないのだろう。その後の処置が何となくぎこちなかった・・・。「絆創膏を貼る? それとも、包帯巻く?」と聞くので、「絆創膏を貼るだけでいいよ」と答えると、「足の裏だから、絆創膏はすぐにとれてしまうから、包帯のほうがいいよ。」「だったら聞くなよ・・・」という感じだが、これがチャモロのゆる〜い感じで、優しい良いところだ。

そして、包帯を巻く事になったが、救急箱のどこを探しても包帯が見当たらない!! あたふたと、走り回り包帯を探し・・・やっと見つかった。そして、包帯を巻き終わり、テープで留めようとした。今度は、テープが見当たらない。さらに、あたふたとテープを探したが、ついに見つからず、バンドエードと普通のセロテープで包帯を留め、処置は完了した。

公共のビーチでいつもライフガードがいるのは、グアム島のイパオビーチだけだ。サイパン、ロタ、テニアンのビーチにはいない。

「人生、一寸先は闇」とはよく言ったもので、本当に何が起こるがわかない。

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