イベント報告
第2回グアム・トライアスロン!
2009年7月5日(日)
2nd Guam Triathlon !!
■KFC徒然

ロタブルー・トライアスロンやテニアン・ターコイズブルー・トライアスロンなどKFCの大会に何度も参加している グアムの友人エリック・タイティンゴとグアムで51.5kmの トライアスロン大会を開催することになったのは昨年の こと。因みに、エリックはグアム・トライアスロン連盟の会長でもある。

そして今年7月5日(日)に第2回大会を開催することとなった。昨年第1回大会は、まずまずの成功だったし、アク セスの良いグアムということで、今年は昨年以上の参加人数を期待していた。しかし、新型インフルエンザの流行と募集時期 が重なり、日本人選手は15人とちょっと寂しい状況になってしまった。

【7月2日(木)グアム倒着】

グアム島に到着した。曇り気味だが、暑い。グアムやマリアナ地区はこの時季から天気が安定しない日が多くなる。 低気圧の発生が多くなるのだ。晴れるとものすごく蒸し暑く、雨や曇りでも、ちょうど日本の梅雨の様に蒸し暑い。

グアム国際空港でレンタカーを借り、大会スポンサーの“フィエスタ・リゾート・グアム”にチェック・インした。 ちょっと一息ついた後、グアムでのKFCのお食事処である“龍興”(以前は上海人家と言った)と言う中華料理店へ行っ た。ここは日本でもお馴染みの中華料理や日本にはないようなメニューもあり、美味しく、安く、ボリューム満点で食べ られる。

昨年の第1回大会は「トライアスロン・ジャパン(TJ)」誌の現地取材があった。しかし、そのTJ誌は今年(2009年) の1月発売号を最後に突如休刊してしまった。そんな訳で、第2回大会は今年創刊された「トライアスロン・トリップ」誌の 現地取材が入っていた。カメラマンはジェロ本多さん、 ライター兼選手として小泉二ロさんという取材チームだ。

そして、二ロ さんはトライアスロン初体験である。彼女の本職はミュージシャン、もうちょっと詳しく言えば、ボサノバ・シンガーである。 彼らと翌日からの取材の打ち合わせをしながらの楽しい夕食となった。

【7月3日(金)ロケハン】

朝、コースのロケハンを兼ねてグアム島の南部を取材に行った。グアム南部はかつてのスペイン統治時代の面影を色濃く 残し、且つ、手つかずの自然も残っており、美しい場所がたくさんある。KFCの一押しはアガット村、ウマタック村、メリッ ソ村だ。一大観光地化されホテルが林立するタモン地区とは大違いだ。

フィエスタ・リゾートのあるタモン地区を出て、レース会場となるメリッソ桟橋へ向かう途中、アガット村にあるヨット ハーバーのちょっと小洒落レストランでボリューミーな朝食をとった。ここはヨットのオーナーや近所のローカルたちのたま り場で、これまで観光客はほとんど見たことがない。

朝食後、大会会場であるメリッソ村へ向かう途中、ウマタック村を通り抜けた。ウマタック村はグアム島にマジェランが 最初に上陸した場所で、グアムで最初に首都が置かれた場所であり、かつてのスペイン時代の面影を色濃く残している。

現在では首都はアガニャに移り、ここは発展から取り残されている。かつて首都があったとは思えないほど、静かで長閑な 古き良き時代のグアムを感じることができる。

ウマタック湾を見下ろす高台は「ソレダッド砦」公園になっており、スペイン統治時代の大砲のレプリカや見張り小屋などがあり、 人気の観光名所となっている。

メリッソ村に入る手前にローカルのフルーツ・スタンドが道端にある。このスタンドの奥にある一家がやっている全く商 売っ気のない店だ。でも、ここはグアムで一番新鮮で安いので、メリッソへ来た時には必ず立ち寄ることにしている。いつも子 供が恥ずかしそうに店番をしている。ローカル・バナナとマンゴーを買った。

メリッソ村は商業地ではなく、住宅地で昔ながらのスペイン風の平屋が多く、庭先には南の島らしいブーゲンビリア、 プルメリア、オーキッドなど原色系の花が植えられ、また、所々に真っ赤な花を付ける火炎樹の木があり、選手たちの目 を楽しませてくれる。美しい村だ。

レースのコースは昨年と同じだ。スイムはメリッソ桟橋沖をトライアングルに3周回泳ぐ。ここはビーチではないが、強い 流れもなく、波もほとんどなく、比較的泳ぎ易い海域だ。バイクコースは交通量がほとんどなく、どフラットでメリッソ村を抜 け東へ走る。

バイクがどフラットなのに対し、ランは丘をひとつ越える設定のちょっとした坂のあるテクニカルなコースだ。その 代わり、丘のてっぺんからは海を臨む絶景が目の前に広がり、頑張った自分へのご褒美となるという設定だ。

ロケハンを終えての帰り道、ちょっと遅めの昼食をアガニャ中心部にある“チャモロビレッジ”で摂った。ここは ローカル・フードのランチを5〜8ドルで売るブースが数軒あり、ローカルたちには超人気でダウンタウンのアガニャで 働く人たちのランチ・スポットとなっている。観光客はあまり見かけることはない。

【7月4日(土)大会前日】

この日はアメリカの祝日“インディペンデンス・デイ(独立記念日)”だ。昨日は南部をまわったので、今日はグアムの 北部をまわることにした。

デデト村で土日のみ催されている朝市へ行った。100以上のブースが出店している。そして、野菜・ 果物・花そして魚介類、日用品類、衣類などが売られている。バーベキューやタピオカ、おかゆ等も売られているので、それら を買って食べながら散策するのが楽しい。朝市を見るとグアムの庶民の暮らしぶりが読み取れて楽しい。

朝市を後にし、さらに北上し、観光客がほとんど来ることのない自然保護区になっている“ディディアン・ビーチ”へ行っ た。晴れ渡った日ならば、水平線の彼方にロタ島のシルエットをはっきり見ることができる。このビーチからロタ島までは約 80kmの距離だ。しかし、運悪くこの日は雲がかかっていてロタは見えない。

このビーチはグアムでも1〜2を争う美しいビーチだ。しかし、タモン地区から遠く離れているので、観光客はほとんど 来ない。波打ち際でジェロさんは二ロさんをモデルにシャッターを切っていた。因みに、グアムへの密入国者の多くはこのビーチへ上 陸してくることが多い。

夕方の6時からフィエスタ・リゾートのプールサイドで、日本人選手の登録と説明会を行った。この週末に独立記念日があ ったので金・土・日と3連休になるという理由で、現地の選手の選手登録と説明会は前日の金曜日に済んでいた。これは我々も グアムにきてから知ったことだ。急なスケジュール変更だが、外国で外国人が運営しているイベントではこういうことは多々あ る。珍しいことではない。

【7月5日(日)大会当日】

いよいよレース当日、昨日までの曇り雨がちな空模様とはうって変わり、よく晴れ渡った。昨年はレース中に何度か 強烈なスコールに襲われた。雨が降ると、珊瑚を固めた南の島の道路はよく滑る。風も強すぎるのはバイクには怖い。

海は波もウネリもなく、ほとんどべた凪状態だ。スイムがスタートし、みんな順調にバイクに移っていき、そのままバ イクを終え、ほとんどの選手がランへ移動した。今年は一人も“脱水”に陥る選手はいなかった。

この大会が初トライアスロンである二ロさんも、スイムでは出遅れたが、得意のバイクで順位を上げ、さらに、ラン でも順位を上げ、余裕の笑みを浮かべてゴールした。楽しかったそうで、これでトライアスロンにハマることになってし まった。これがキッカケで11月のロタブルー・トライアスロン大会へと続く。

レースが終わり、午後になると雲行きが怪しくなってきた。フィエスタ・リゾートへ戻り、海で泳いだ。このホテル の海は泳ぐには最高で、透明度は高く、深さも1〜2mほど、波はなく、まるで巨大なプールといったところだ。時々ス コールがあったが、雨粒を感じながら泳ぐのは楽しいものだ。

夕方6時になり、フィエスタ・リゾートでアワード・パーティーが行われた。ブッフェ・スタイルの食事だった。 アワード・パーティーの席上で、エリックが来年はバイクコースとランコースを入れ替える事を発表した。がしかし、 蓋を開けてみるまで分からないのが南の島というものなのだ。

【Special Thanks】

FIESTA RESORT GUAM / Continental Airline