イベント報告
第2回東京ヒルクライムHINOHARAステージ
2nd TOKYO HILLCLIB HINOHARA Stage
2012年9月9日
■KFC徒然

9月9日(日)、東京都桧原村で「第2回東京ヒルクライムHINOHARAステージ」大会を開催しました。

昨年の鈍よりした天気と違って、今年は快晴で、気持ちの良いヒルクライム日和でした。

この大会は、毎年7月に開催されるOKUTAMAステージの逆バージョンで、奥多摩町とは反対側の檜原村から東京都の道路最高地点「風張峠(標高1146m)」 まで上るヒルクライムレースです。

コースは昨年と全く同じで、前半は都道の檜原街道、後半は抜群のコースコンディションの奥多摩周道路です。

【東京国体プレ大会と同日開催】

今年は来年開催の東京国体「スポーツ祭東京2013」の プレ大会と同日開催になりました。

というより、コースが重なるので、 国体の道路通行止め時間帯を利用するために、あえて同じ日に開催したと云う訳です。

そして、レース後に参加者の皆さんにも国体競技を間近に見てもらえるというオマケもあります。

HINOHARAステージは檜原村上川乗地区を07:30にスタートし、国体の自転車競技の選手は八王子市役所を08:30にスタートするというものです。

ちょうど国体競技の前座レースのようで、国体競技に支障を来すような事があってはならないので、スタッフは皆、ちょっと緊張気味です。

【タイムスケジュール通りの競技運営】

国体選手が檜原街道に到着するまでには、HINOHARAステージの運営をすべて完了し、コース上にその痕跡をすら残さにようにしなければなりません。 この点に関しては、いつもタイムスケジュール通りに運営できているので、たぶん大丈夫と考えていました。

結果も、その通りで、風張峠にゴールした選手は、 9時前には全員が表彰式会場である都民の森駐車場へ到着しました。

すなわち、予定通り9:00には全コースクリアになった訳です。

都民の森駐車場に到着した選手たちは相当にお腹が空いていたのでしょう、すぐさま、会場に用意してあった豚汁やカレーやドリンクに群がっていました。 そして、一通り食べ終わった頃合を見計らって、9:15から表彰式が始まりました。

【いつものハプニング発生!】

これで競技の運営はほとんど終わったと思い、ちょっと一服、喉が渇いたのでコーラでも飲もうとしていたところに、携帯が鳴りました。

嫌な予感。こういう時に鳴る携帯は過去の経験から良いことはありません。やっぱりでした。

表彰状の主催者名称が「実行委員会桧原村村長坂本義次」と なるところが、「青梅市トライアスロン協会大西」の名前が記載されていたのす。 いつものKFCイベントと同じデータでプリントアウトしてしまったのです。 タイム計測会社のうっかりミスです。

直ちに、3km上のゴール地点(風張峠)にいる計測会社のスタッフの所へ向い、新しい賞状に作り替えてもらい、急いで表彰式会場へ届けました。 間一髪、どうにか事なきを得ました。

【またまたハプニング!!】

やれやれ、 これで一安心、と思ったのも束の間、国体選手が予想時間よりも10分ほど早く都民の森に到着するという情報が入ってきました。

当初は、国体選手が都民の森へ到着するまでに表彰式を完了する予定だったのですが、急遽、セレモニーを中断し、皆で周遊道路に出て、 国体選手を応援しました。

表彰式というものは、競技運営と同じくらい神経と体力を使うもので、スケジュール通りに進行すれば良いですが、このように中断が入ると、 バタバタして疲れるものです。

【圧巻の国体競技】

国体の自転車競技を見たのは初めてです。

マビックのチームカー、シマノのチームカー、パトカー、それに自衛隊のジープなどに前後を挟まれて 国体選手が風張峠目指さして登っていきます。 選手の走りも然ることながら、これらの車列も圧巻でした。

ツールとまでは言わないが、ちょっとしたヨーロッパの地方レースの感がありました。

ヒルクライムの参加者は前もって国体選手の通過を知らされていましたが、何も知らない国体選手は山の上で300人もの自転車乗りに応援されるとは 思ってもみなかったでしょう。

【東京国体自転車競技のモニュメント設置】

表彰式セレモニーの方は国体選手の通過後も引き続き行われ、11時過ぎには滞りなく終了しました。 最後に行った恒例のジャンケン大会は盛り上がりました。

その後、皆さん、 三々五々下山して帰って行かれました。

話は前後しますが、表彰式のオープニングセレモニーとして、都民の森駐車場で東京国体のモニュメントの除作式がありました。 東京国体のマスコットであるユリカモメの「ゆリーとくん」が 自転車に乗っているモニュメントで、自転車競技を記念して、檜原村が設置したものです。 制作は、日本を代表する鍛鉄工芸家西田光男さんです。

【粋な計らい】

モニュメントの支柱の裏には昨年の第1回大会のヒルクライム優勝者の氏名とタイムが刻印してある真鍮のプレートが取り付けてあります。 優勝者は永久に名前と記録が残ることになります。自転車乗りにはちょっと嬉しい、粋な計らいです

因みに、昨年の男子優勝者は乾友行選手、女子は金子広美選手です。

そして今後、これらのタイムが更新される都度、 新しいプレートが追加されることになっています。皆さんも、挙って、挑戦し、名前を刻んで下さい。

【2012シリーズ優勝者は清宮選手】

今年の東京ヒルクライムシリーズ全3戦チャンピョンには清宮洋幸選手に決定しました。そして、 坂本檜原村村長よりかっこいいシリーズチャンピョンジャージ2012が手渡されました。

女子は都合でHINOHARAステージ欠席でしたが、 OKUTAMAステージとNARIKIステージを連覇しているワイマント直美選手です。

最後に、未だ確定ではありませんが、来年は春の開催を予定しています。そして、ワクワクするサプライズを考えていますので、お楽しみに!

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

数馬の湯、檜原村観光協会、東京都森林組合、五日市警察署、東京都建設局西多摩建設事務所、Wachiレーシングチーム、wiggle

写真提供:小野口健太、池田将、舘岡正俊、西田光男、市川幸次