イベント報告
第4回多摩川源流トレイルラン
4th Tamagawa Genryu Trail Run
2012年9月16日
■KFC徒然

「第2回東京ヒルクライムHINOHARAステージ」の翌週末となる9月16日(日)、東京都に隣接する山梨県小菅村で、小菅の湯を大会会場に 「第4回多摩川源流トレイルラン大会」 を開催しました。

ここ小菅村は東京都と非常に深い関係にあります。

観光客のほとんどは東京方面から、また、食料や日用品などの買い出しも青梅方面へ行きます。

さらに、ちょっとした怪我や病気の場合は、小菅村にある診療所で対応しますが、それ以外の場合は、青梅市民病院や奥多摩町立病院へ行きます。 すなわち、経済圏生活圏は東京に属していると言っても過言ではありません。

【村民800人、参加者950人】

アクセスに関しては、電車の駅はなく、高速のインターからも遠い等など、良くない立地にも拘わらず、参加人数は当初の募集定員800人を優に超えて950人も ありました。

原因は、アクセスを考慮して、募集途中で定員数を100名増やしたこと。それに「東京マラソンチャリティランナー、及び、ONE TOKYOメンバー」 参加枠から約70名の参加があったことです。

因みに、 本大会は山梨県にありながら東京都の水源の一つに当たるという理由で、昨年から東京マラソン財団からコース整備などの寄付金サポートを 受けています。

村民の人口が800人ということを考えれば、950人というのはMAXの数字と考えています。立ち上げた4年前の第1回大会の参加者は僅か90名でした。 それが、今年はその10倍もの参加者があったのは驚きです。

【村に活気!】

バブル崩壊以来、この村がいっときに千人(家族友人を加えると)を越える観光客を受け入れることはそうそうあることでありません。

村内にある旅館や民宿、 それにキャンプ場も宿泊のお客さんで いっぱいになってしまったと言うことです。普段は静かなこの村も、この日ばかりは活気が感じられました。

これを受け、村民ボランティアやスタッフも、 例年になく大会準備に熱が入っているのをヒシヒシと感じました。

【村の一大イベントに!】

大会終了後、本大会が小菅村の一大イベントになったと感じました。

大会日前後の宿泊や温泉入浴と云った直接的な経済効果だけでなく、 全国へ向けて 目に見えない宣伝効果やイメージアップという経済効果は計り知れないほど大きいと考えられます。

イベント開催は村興しに寄与しなければ意味がないと 常日頃から考えている我々KFCにとっては嬉しい限りです。

【偶然の出会いから】

思えば、2009年5月頃、7月開催の「第1回東京ヒルクライムOKUTAMAステージ大会」の選手用駐車場スペースを探していた時、 東部森林公園キャンプ場ほうれん坊に立ち寄ったのです。偶々、道路から使われていないテニスコートが目に入ったからです。

それが縁で、逆に、ほうれん坊から過疎化が進む小菅村を活性化できるようなイベントを作って欲しいと頼まれました。

バブルが弾けて以来、それに人口減少や高齢化がそれに拍車をかけ、全国至る所で過疎化が進んでおり、 過疎化はここ小菅村だけの問題ではありません。

【小菅村のポテンシャル】

しかし、小菅村は、我が青梅と同じく、近隣に東京と横浜という巨大な人口を抱える大都市の存在があります。この点、 東北や北陸と云った地方都市の過疎地とは 条件が全く異なります。

そして、小菅村にはブナやミズナラの森、東京都の水源林として100年以上も手つかずの巨樹の森、それに小菅川の清流とワサビ田と云う 貴重な観光資源になり得るモノがあります。

常日頃、それらと触れ合っている村民には理解できないかもしれませんが、コンクリートジャングルで暮らし、自然に飢えている都会の人々にとっては、 小菅村の、これら自然は大きな魅力です。その中にいる人には、意外と分からないものです。

外に向けて、これらを上手く発信できれば、東京と横浜の大都市からそこそこの人が集まるはずと考え、引き受けました。それまでは、 これらを上手く首都圏に向けて発信する道具がなかったのです。

【道具はトレラン、ホームページ、写真の3点セット】

小菅村の魅力を十分に伝えることができ、我々KFCの引き出しの中にある道具(手段)はトレイルランイベントしかないと考えました。

プラス、それらの情報を発信するためのホームページ、そして、小菅村の魅力を上手く表現できる写真はどうしても必要です。百聞は一見に如かず、 心に響く写真は必要不可欠です。

幸いKFCには、首都圏のトレイルランナーの多くが訪れてくれるホームページもあり、専属の売れっ子天才カメラマン小野口健太がいます。 成功イメージはすぐに頭に浮かびました。 そして、 それが今年の第4回大会に至ったという次第です。

【東京農大の的を得た試み】

また、今年初の試みとして、小菅村に「オープンカレッジ」 を持つ東京農大の 石坂真悟くんの発案で、宿泊者を対象に、 前夜に「トレイルランナーと食生活」 というテーマで 栄養講座を開催しました。

受講者数は、当初予想の20〜30名を大きく超え、100名ほどの集まりがありました。40分程の講義ですが、パフォーマンスの 向上を目指す人には 目からウロコの価値ある内容でした。

その講義のポイントは「バランスの取れた食事を、トレーニンのすぐ後に摂れ」というものでした。 来年も開催する予定ですので、ぜひ皆様の参加をお待ちしています。

因みに、石坂くんは地の利を生かし70番という 好成績でゴールしました。

【東京スポーツレクリエーション専門学校の活躍】

また、東京スポーツレクリエーション専門学校のスポーツトレーナーを目指す学生たち20〜30名が、 前夜から小菅村に駆けつけてく、ほうれん坊でミーティングをしました。

そして、 大会当日はコース上の各エイドステーションやゴール会場で足の攣った選手、捻挫の選手等々、大勢の選手に対して、専門技術を活かし、 その場で適格な処置を行ってくれました。

本当に大活躍でした。お陰様で、怪我人は皆無でした。大感謝です。来年も、ぜひ、お願いしたいものです。

【若手の台頭】

今年の総合優勝は、強豪の栗原孝浩選手や宮地藤雄選手を破って優勝した渡辺良治選手(ポポロAC)でした。

以前から常に優勝を狙える位置にはいたのですが・・・、 この度、初優勝ということで非常に嬉しそうでした。

若手の台頭はどんなスポーツ界にも必要なことです。おめでとう。

因みに、渡辺選手は東京都青梅市在住で、KFCイベントにはいつも参加してくれています。

【メディアにも】

大会翌日の東京都多摩版の読売新聞朝刊に「小菅村で『源流ラン』900人が山間地駆ける」というタイトルで本大会の記事が掲載されていました。

きっと、地元の山梨県版には写真入りでもっと大きく取り上げられたのでは、と思います。

また、山梨県庁からも広報が取材に来ていました。

読売新聞に取り上げてもらえるなんて、4年前には想像すらできなかったことです。

【最後に】

最後に、小菅村の村民の皆さんが中心となり、東京農大オープンカレッジ関係者、東京スポーツレクリエーション専門学校の学生、 西東京市役所トレイルランニングクラブ、 それに我々KFCと云う其々のスペシャリストの力の結集で、怪我人や脱水症も出さず、トラブルもなく、成功裏に終えることができたと考えています。

昨年は怪我人や脱水症に陥った選手が数名いらっしゃいました。今年は同じことがないように、皆、持ち場も持ち場で、 それぞれ可能な限りの安全対策を講じて、大会運営に臨んだのが功を奏したと思います。

我々KFCも、大会運営に精通したスタッフをできるだけ多くの集め、さらに頼りになるベテラン看護師を2名、それに応急処置キットやAEDも持ち込んで、 安全対策に努めました。

これからもマンネリ化しないように、小菅村の、今なお埋もれている魅力を引き出しながら、できる限り継続していきたいと考えています。

最後の最後に、高速道路の渋滞が原因でスタート時間に間に合わなかった参加者が5〜6名いらっしゃいました。来年からは少し余裕を持ってお越し下さい。

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

小菅村、小菅の湯、NPO法人多摩源流こすげ、NPO法人ほうれんぼうの森、西東京市役所トレランクラブ、JT、JSBM、NATHAN、 佐藤スポーツ、 東京マラソンチャリティーランナー事務局、大菩薩太鼓、東京農大オープンカレッジ、東京スポーツレクリエーション専門学校

写真提供:小野口健太、広瀬晴彦