イベント報告
第14回みたけ山トレイルラン
14th Mt. Mitake Trail Run
2013年12月08日
■KFC徒然

12月8日(日)、快晴の下、紅葉が残る御岳山(青梅市)で約1300人のトレイルランナーを集め、14回目の 「みたけ山トレイルラン大会」を 開催しました。もう14年も経ったのかと思うと、感慨深いものがあります

本大会を立ち上げた14年前、誰もが手軽に参加できる山ラン(トレラン)大会は、 青梅高水山トレイルラン大会が 1つあっただけ でした。だから、本大会は第2番目の開催で、その意味では、日本のトレラン大会の草分け的な大会なのです。

その当時、 京都の東山大会と東京のハセツネ大会の2大会はありました。しかし、これらは距離が長過ぎたり、夜を徹して歩いたり等々で、 修行とか、 登山の練習とかの意味合いが強く、誰もが手軽に山ランを楽しめると云う大会には、程遠いモノでした。 因みに、 当時のハセツネの参加人数は800人くらいでした。

【使い捨て計測タグの導入】

今年、14年目にして、運営面において大きな変更を加えました。それは使い捨て計測タグの導入です。

これだと前もって参加者の皆さんへ大会案内と一緒に計測タグとゼッケンを送っておけば、早朝の寒い中での選手受付を 省くことができます。 特に本大会の受付場所はケーブルカー滝本駅で標高が約400mもあります。しかも、12月と云うこともあって、 早朝の寒さは一入(ひとしお)厳しいものがあります。 それに受付に携わるスタッフも20人ほど手配せねばなりません。しかし、 使い捨て計測タグを導入すれば、受付業務が無くなり、これらの問題を 全て解決できます。

一方、参加者にとっても、大きなメリットがあります。大会会場へ来る時間に余裕ができます。何故なら受付がないからです。 極端に言えば、 スタート時間09:30amギリギリに来れば良いと云う計算です。でも、実際には開会式や手荷物の預け時間に制約が ありますから、1時間ほど前に 来られることをお勧めします。

【計測会社ネオへ催促】

我々KFC大会のタイム計測は以前からずっと(株)ネオシステムにお願いしています。今年7月開催の朝の早い 「第5回wiggle東京ヒルクライムOKUTAMAステージ」で使い捨て計測タグの必要性を痛感しました。

それを機に、 本大会に間に合うように、夏頃からネオに使い捨て計測タグの 導入をお願いしました。と云うよりも圧力?を 掛けたかもしれません。何故なら、これまでネオは使い捨て計測タグを導入していなかった からです。だから、本大会が我々KFCに とっても、ネオにとっても、使い捨て計測タグを使った初めてのレースと云うことなのです。 ある意味、テストの場だった訳です。

【上々の出来】

多少の問題はありましたが、ネオの優秀なスタッフに助けられ、十分に使えることがハッキリしました。 使い捨て計測タグは、 従来のゼッケンに張り付けるタイプではなく、シューズの紐に通して固定するようになっています。何故なら、 それ自体が発する電波が 微弱なので、計測マットに近い部分に付けていないと反応しないのです。だから、前もって参加者の皆さんへは写真付きで使用方法を お知らせしてあります。

それでも、背中のリュックに入れて、ゴール地点(計測マット)を駆け抜ける選手が数名いました。申し訳ないですが、この選手は タイムが 取れません。また、レース途中で計測タグがシューズから外れて、落ちてしまった選手が一人いらっしゃいました。レース中、 落し物として本部に届いた 計測タグを見るとスズランテープが残っていました。おそらく、靴紐ではなく、スズランテープで靴紐に 固定されたものと思います。落ちたのは それが原因でしょう。

また、靴紐のないタイプの参加者は、シューズに縫い付けたり、マジックテープで足首に固定したりされていました。 よく工夫された良い方法と思います。

【時代の流れ】

おそらく、今後、2〜3年の内に全国のほとんどのメジャー大会が使い捨て計測タグを導入することになるでしょう。

思えば、過去14年間に運営面で2度大きな変更を実施しました。それは人間の目とストップウォッチを使用してのタイム計測から 計測タグ(ネオシステム)の導入、もう一つは、郵便局を介しての大会申込方法からインターネットを使っての申込方法へ変更です。 そして、 今年は使い捨て計測タグの導入です。

こうしてみると、大会運営も生き物で、世間の動向を常にウォッチし、先手先手と新しいシステムを導入していくことの大切さを 痛感します。 これをしていかないと、その大会は世間から置いていかれることになり、消滅必至と思います。

【レース結果】

さて、レースの方は、大きな怪我や事故もなく、イメージ通りに終えることができました。レース中の模様は、 “百聞は一見に如かず”で、下記レポートフォトをご覧ください。

優勝はコースレコードを叩き出した 栗原孝浩選手(タイム1:04:01/群馬)、女子優勝はトライアスロンのオリンピアン庭田清美選手 (タイム1:24:03/千葉)。また、 元陸上自衛隊員のタレント福島和可菜さんも参加されました。

【2013年度シリーズ王者】

昨年から東京トレランシリーズ(青梅高水山トレイルラン、TOKYO成木の森トレイルラン、 多摩川源流トレイルラン、 みたけ山トレイルランの全4戦)にポイント制を導入し、最終レースである本大会で年間チャンピョンが決定します。

そして、今年から男女各チャンピョンにシリーズチャンピョンTシャツをプレゼントすることにしました。今年のチャンピョンは、 最近台頭してきた若手の渡辺良治選手(東京・青梅)と安定した実力を誇る山口季見子選手(東京・八王子)でした。

【表彰式でのサプライズ】

レース後の表彰式会場で、男子チャンピョンの渡辺選手に壇上へ上がってもらい、世界に1枚しかないTシャツを プレゼントしました。 そして、スピーチを貰おうとマイクを渡しました。最初の内は、今年のレースに対する短いスピーチで、お決まりのモノでした。 ここまでなら想定通りなのです。

しかし、渡辺君は背後にいる大西の方に向かって、もう少しいいですか、と合図を送り、しゃべり始めました。 その内容は 何と想像を絶するモノでした。会場に応援に来ていた彼女に突然大きな声でプロポーズを始めたのです。テレビや映画では 観たことがあるシーンですが・・。

このサプライズには会場にいた誰もがびっくり、口をポカンと開けた状態でした。でも、一番驚いたのは 当の彼女のようでした。 スタッフの一人が「大西さん、これ、前に聞いてた?」「いや、全然知らん。」等々、本当にびっくりしました。でも、 最後には 会場の皆さんに拍手喝さいを浴びていました。渡辺君らしい堂々とした立派なプロポーズでした。今年、最後の最後に良いモノを 見せてもらいました。渡辺くん、お幸せに!

【最後に】

さて、本大会の終了をもって、2013年度のKFCイベントは全て終了となります。今年、東京トレランシリーズに参加して下さった皆さん、 どうもありがとうございました。

今年一年、大きな怪我人もなく終えることが 出来ました。これも偏に、皆さんがルールを守って参加して下さったお蔭と思っています。ありがとうございました。

来年も年末はトレランシーズンの締めくくりとなる「第15回みたけ山トレイルラン大会」で お会いしましょう。

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

後援:青梅市、大多摩観光連盟

協賛企業:京王電鉄梶A葛梔、アートマン、葛梔、プラザホテル八王子、
     潟激Xトラン京王、佐藤スポーツ

写真:小野口健太