2016年10月2日
10月2日(日)、東京都の西端に位置する自然豊かな檜原村で第6回東京ヒルクライムHINOHARAステージが 開催されました。
7月開催のOKUTAMAステージ同様に奥多摩周遊道路の閉鎖時間帯を利用するので、自ずと朝の早いレースに なります。 スタート時間は06:30です。
それで、昨年までは前日受付と当日早朝にも受付をして、参加者にゼッケンと計測タグを手渡していました。 これだと参加者は 土日と2度来るか、或いは、当日早朝05:00頃に来なければなりません。いずれにしても大変です。
その対策として、OKUTAMAステージ方式を取り入れてみることにしました。
2015年のOKUTAMAステージから採用して、 スムーズに行くことが分かったので、檜原でも大丈夫だろうと思い取り入れることにしました。大会は生き物なので、 取り巻く状況に応じて変化を加えていく必要があります。
その方法は、前もって大会案内に同封してゼッケンと計測タグを参加者へ郵送してしまうのです。 こうすることによって、前日の受付や当日早朝の受付を省くのです。参加者の皆さんは大会案内をよく読んで、 自宅でゼッケンと計測タグと装着してくればよいのです。 スタート時間の30分ほど前に、スタート地点に 集合さえすればよいのです。たいへんシンプルです。
また、我々運営側も、前日や早朝の受付がないため、余裕をもって競技の運営に当たることができます。
この大会は役場職員総出で運営に当たります。前日受付や当日未明からの参加者への対応を見て、職員への負担が 余りにも大き過ぎると感じていました。 そこでOKUTAMAステージ方式を採用することで、これら運営サイドの問題も解決でき、 双方に大きなメリットが生まれるのではないか、と感じました。
但し、このやり方には選手の皆さんの協力が不可欠なのです。唯一の問題は、当日、欠席された選手から 計測タグを事務局に返却して もらえるかどうかです。
計測タグは高価なので、これが100%近く返却されないと、 このやり方は採用できません。欠席された皆さん、計測タグに同封された郵便局の着払い伝票での返却を お願いします。
因みに、7月開催のOKUTAMAステージは60個中3個が回収不可でした。5%です。この数字なら問題なしです。 そして、 再三の催促にも拘らず返却されなかった3名はブラックリスト入りで、以降の 東京ヒルクライムシリーズ全戦に参加できません。 因みに、HINOHARAステージは1個だけでした。
案の定、昨年までと比べて、朝の運営にピリピリ感はなく、ゆとりすら見られました。スタッフたちも どことなく手持無沙汰のようすでした。
競技は6時30分のスタートです。6時15分頃になるとスタート地点に 大勢の選手が集まってきました。選手たちにものんびり感があります。
この日は朝から 夏のような感じで、寒さは全く感じません。過去5回とは大違いです。ゴール地点の風張峠から の情報でも気温15度ということです。 例年は9〜10度しかありません。ヒルクライムには歓迎です。 下りが寒くないのは、安全安心です。通常、この時期のヒルクライムは 下りが寒くて辛いものです。
坂本義次村長の号砲で06:30ジャストに第1ウェーブの100名が25q先の風張峠目指してスタートして行きました。 その後、 2分間隔でトータル500人強の選手がスタートしていきました。
村民によるコース脇での応援者が年々 増えてきているように感じます。 今や檜原村の一大イベントとして定着した感があります。運営の要である 教育委員会の努力で年々運営もスムーズになっています。
今年は風張峠のゴールゲートを一新しました。従来のパイプで組み立てるゲートタイプから空気で膨らます 最新の風船タイプに変えました。これでゴール会場の雰囲気が一気に明るくなりました。それに風船タイプは 組み立てや撤収が非常にスムースで楽なんです。パイプの組み立ては重くて大変でした。
イベントは生きモノなので、 時代に即応して、常に良いものは取り入れていきたいと思っています。
トップで新しいゴールゲートを通り抜けたのは清宮洋幸選手(竹芝レーシング)で、タイムは 何と0:55:51です。 コースレコードです。このコースで55分台を叩き出しだすとは驚きです。因みに、 前回優勝時(2013年)の清宮選手のタイムは0:58:43でした。
2位は小林成輔選手(チームクソムシ)で、タイムは0:56:18です。ニヤっと力の抜けるチーム名ですが、このタイムも 立派です。小林選手のタイムもコースレコードです。3位と4位はシリーズチャンピョン争いを演じている強豪2人、 宿谷英男選手(成木フェニックス/0:56:43)と岩島啓太選手(MIVRO/ 0:56:43)です。
この結果、 シリーズチャンピョンの方は、同ポイントにより宿谷と岩島の両選手がそろってシリーズ王者となりました。 記念品(長袖のハイテクコンプレッションウェア)はwiggleから提供されました。
女子優勝は安定した実力者吉村希美選手(MIVRO/1:09:04)で、シリーズチャンピョンも獲得しました。 2位は北村慧美選手(チームクソムシ/1:09:45)です。3位は河鍋優美子選手(Cyclespot Cycling Team/1:13:19)でした。
昨年同様、レース後は温泉センター数馬の湯で表彰式が行われました。例年、寒さに耐えきれず、多くの選手が 早めに帰って しまうのですが、今年は暑いくらいで、多くの選手が残り、食べたり、飲んだりして表彰式を 楽しまれていました。
もちろん、 式後半には、恒例のじゃんけん大会、それに、今ではHINOHARAステージ名物となった坂本村長の ミニ・オカリナコンサートもありました。腕前はプロ級です。自転車レースの「動」にオカリナの澄んだ音色の「静」 なかなかいいものです。来年もお楽しみに!
数馬の湯、檜原村観光協会、東京都森林組合、五日市警察署、東京都建設局西多摩建設事務所、Wachiレーシングチーム、東京ベントス、wiggle
写真提供:小野口健太