2016年9月18日
9月18日(日)に伊豆半島最南端の町南伊豆町の弓ヶ浜海水浴場でトライアスロン雑誌「ルミナ」と共同で上記大会を開催しました。
2年前(2014年2月)に横浜市体育協会の依頼で、南伊豆町にある横浜市少年自然の家南伊豆臨海学園を 大会会場にして 伊豆半島を巡る「南伊豆グランフォンド大会」を開催しました。それを機に南伊豆町との 付き合いが始まりました。そして、 2016年2月28日(日)に第2回大会を開催しました。
その時、南伊豆町の梅本町長が視察に来られました。その後、町長から我々に9月18日に弓ヶ浜海水浴場で OWS大会をやって 欲しいと依頼があり、それを受けての開催です。
なぜ、9月18日かと云うと、町の行事として、すでに何年か前から9月の第3週にOWS大会 を開催していたからです。 それをリニューアルしたいという意向からです。
しかし、近年、我々はいつの間にか大会数が増えて、忙しい状況にありました。そんな折、グッドタイミングで 普段から親交の あったルミナが手伝いたいと言ってくれ、KFCイベントでは珍しい2者での共同運営になりました。 ルミナは我々が苦手とする スポンサー集めの部分等々をよくやってくれました。
弓ヶ浜は弓(弧)の形をした広い砂浜を持つ風光明媚な浜です。透明度も高く、砂浜の清潔感もあります。
そして、 OWS会場にしては 珍しく、遠浅です。運営方法は、葉山OWS方式をそのまま取り入れました。すなわち、 1周回1500mのトライアングルを作り、 それの周回コースです。そして、3個のブイの内、1個は砂浜において、 周回毎に一瞬砂浜に上がり、給水をして、海に戻るという やり方です。
レスキューに関しても、葉山OWS大会と同じく、プロライフガード集団ペガサスを中心にジェットスキーを、 と考えていました。ところが、南伊豆町にはジェットスキーが一台もないと云うことでした。理由は南伊豆地区には ジェットスキー走行が許されているエリアがないことです。これは想定外でした。そこで、ジェットスキーの 代わりに 急きょ、カヤック6艇と漁船2隻でカバーすることに。
大会前夜に弓ヶ浜の町営駐車場で南伊豆町観光協会主催の前夜祭が催されました。
夏祭りのように焼き鳥や 焼きそば等々の 夜店が並び、中央には特設ステージが設けられていました。サンバのダンスショーが行われ、 場を盛り上げていました。 話に聞いていた以上に大掛かりで、楽しいイベントでした。参加者の皆さんは あまり出席されていなかったのは残念、楽しいので、 来年はぜひ出席されることをお勧めします。
大会当日、残念なことに天気の方はイマイチです。曇っており、時々小雨が降っています。
我々は朝の6時半頃に 弓ヶ浜の大会会場に着きました。我々スタッフの宿泊先である南伊豆臨海学園から約30分です。前日に横断幕や幟を 設置していたので、選手の受付業務以外はそれほど多くの準備はありません。それにテントの設営は役場と 観光協会の皆さんが 担って下さいました。
ここで困ったのは、計測マットと砂浜に置く三角ブイの位置です。午前中は引き潮の時間帯にあり、遠浅のため、 余裕を持っての早目の設置はできません。ぎりぎりまで待って、9時の時点で波打ち際ぎりぎりに設置しました。 それでも、スタート時間の10時半には 潮が引き、波打ち際は20mほど沖へ動いてしまいました。 予想以上の遠浅です。
オンタイムの10:30に4500mウエットなし部門がスタートして行きました。
このウェーブには8月のリオ オリンピックの 10qスイムマラソンで活躍された平井康翔選手と貴田裕美選手が参加されました。 さらにもう一人、アトランタオリンピックの 個人メドレーに参加された衣笠竜也選手も参加されました。 そして、八王子の強豪妹尾信一選手、4年後の東京オリンピックを目標に頑張る高橋美香選手も。
続いて、10:32に4500mウエットあり部門が、その後も2分間隔で、3000m、1500mと6ウェーブがスタートして 行きました。因みに、 ウエットあり部門は、その大部分がトライアスリートです。
波打ち際を除いては、穏やかな泳ぎやすい海です。波やうねりはほとんどありません。右手奥から青野川が 流れ込んでいたので、皆さんが気持ちよくフォローで泳げるように半時計周りにコース設定しました。 こんなに泳ぎやすいOWSレースは他には ないでしょう。理想的なOWS会場です。
やはりトップは異次元を行く平井選手です。ドローンの空撮映像を見ると、ダイナミックな泳ぎでエンジン付き ボートが進んでいるようです。
その後には、もう一人の女子オリンピアン貴田選手です。ピッチ泳法で男子の平井選手に 続きます。そして、貴田選手の後には若手の 高橋美香選手がしっかり付いています。この様子は巻末の動画で ご覧ください。
また、水泳の盛んな台湾から9名が参加されました。以前から南伊豆町は台湾水泳連盟(中華成人遊泳協会)と親交があり、 その関係からです。 因みに、9人中2人も年代別1位に入賞されました。さすが水泳王国台湾です。
午後1時頃に全員がスイムアップし、事故やケガもなく、無事に第1回大会を終えることができました。そして、 表彰式では、 スポンサー企業(株)タバタからゴーグル等々のスイムグッズ一式、それに観光協会から生きた 伊勢えび、干物、温泉メロン等々の 豪華賞品が各6部門の1〜3位入賞者にプレゼントされました。
最後に、弓ヶ浜へアクセスはイマイチですが、南伊豆町が誇るだけあって、泳ぐには 透明度と云い、コンディションと云い、国内屈指の素晴らしい海です。
南伊豆町、南伊豆町観光協会、横浜市少年自然の家南伊豆臨海学園、レスキュー・ペガサス、 TAIWAN MASTERS SWIMMING(中華成人遊泳協会)
写真:金崎徹、小野口健太