2014年9月27日
我々KFCは、トライアスロン大会やオープン・ウォーター・スイム大会を合わせると、これまでグアム島で20本ほど大会をやっています。
そんな下地があって、 今年、3年ぶりにグアム島でトライアスロン大会を開催しました。 開催のきっかけは、 東京の(株)レオパレス21から グアム島に保有している”レオパレス・リゾート・グアム”の施設を利用してトライアスロン大会ができないだろうか、と相談を受けたことです。
日本からの参加者の皆さんより1日早く、24日(水)に現地グアムに入りました。
5月から、グアムトライアスロン 連盟(GTF)の 会長マーク・クルズや現地在住の日本人ミエコ・カリー、それに冠スポンサーであるレオパレス・リゾートの東京スタッフと グアム・スタッフの皆さんと連絡を取り合って準備を進めてきました。
だから、大会日4日前の現地入りで大丈夫と考えていました。その根底には、過去幾度となくGTFのマークたちとレースをやってきた という実績、それからくる信頼感です。しかし、我々が100%運営しているロタブルー・トライアスロン大会(ロタ島)や ターコイズブルー・トライアスロン大会(テニアン島)ではこうは行きません。
その日の夕方、 マークとアガニャにあるメキシカン・レストランで会い、準備の進捗状況を確認したり、翌日からの動きを 打ち合わせたりしました。1時間ほどで終わりました。
我々KFCのアイランド・シリーズのやり方は、以下です。
ロタ島やテニアン島のように現地にトライアスロン連盟のような組織がない場合は、 大会日の10日ほど前に現地入りして、一から十まで全てをハンドリングします。 その詳細は【こちら】を参照。
しかし、グアムのように島にそれなりの組織がある場合は、彼らと協力して運営します。そして、我々KFCはできるだけ表にはでないように 気を付けています。この表に出ないと云うのが上手くやるコツです。
かつて、マーク達は我々KFC運営するロタ大会やテニアン大会に参加しています。だから、我々のやり方を熟知しており、また、 我々のやり方に影響を受けているので、基本的なところはよく似ています。だから、細々言うことはありません。
因みに、若かりし頃のマーク達が初めてKFC大会に参加したのは、トライアスロンではなく、約20年前のロタ島一周の マウンテンバイクレースです。その頃、未だグアムにはトライアスロンの組織はありませんでした。
グアム到着日(24日)は、「南の島=快晴」のイメージに反し、空一面が厚い雨雲に覆われ、雨勝ちの暗〜い天気。 現地の人は、 ここ数日間ずっと雨勝ちなので、 週末の天気が心配と言う。
しかし、過去の経験から、島の天候は、1週間ほどの周期で変わるのが常、だから、到着日が雨の時は、その週末は晴れることが多い。 案の定、金曜日には青空が覗き、レース日の晴れを確信しました。
誰の所為でもないのですが、天候が悪い時、太陽がギラギラのイメージを以ってグアムを訪れた人には申し訳ない気持ちで 心苦しいものです。
コースに関しては、現地グアムと日本との間で何度もメールのやり取りをして、大体の情報は把握していました。
その情報を持って、到着翌日の午前中に レオパレス・リゾート・グアムのスポーツ部門マネージャー米倉さんにコースを実際に案内してもいました。 その結果、 アップダウンはあるものの予想以上に良いコースに仕上がっていたので、安心しました。
スイムは島中央部のフィリピン海側にあるピティ・ベイという小さな湾で行われます。左手に港が見えて、他のアイランド・シリーズには ない雰囲気があります。良い感じです。水もキレイで、穏やか、見るからに泳ぎやすそうです。水深は1〜2m。レジェンド宮塚さんの 評価も上々です。
バイクコースは、ピティ・ベイから島を横切るクロス・アイランド・ロードを通って、反対側の太平洋側まで行き、そこから島中央部に あるレオパレス・リゾートを目指すというアップダウンの連続するコースです。観光旅行では絶対に訪れることのない名もない小さな村々を 通り抜けるコース設定。
グアムの原風景が残っている田舎地帯を走ります。さらに、「ここはどこ?」と思ってしまうほど、大陸的な、広大な野山の風景の中を 走ります。リゾート地のイメージには程遠いタフなコースです。軟なコースではありません。レオパレス・リゾートをゴール地点にするため、マーク達が考え抜いたコースです。
そして、最後のランはレオパレス・リゾートの敷地内にある全長5kmの周回コースです。コースからはビルの林立するダウンタウンや コバルトブルーの フィリピン海を眼下に臨むことができます。また、また、濃い緑のジャングルや閑静な高級住宅地をも駆け抜ける という変化に富んだものです。
最近では参加者にもよく知られるようになった小野口健太カメラマン。彼による写真撮影も行われました。 今では国内外を問わずKFCイベントでは、毎回撮影を担当してくれています。
2009年、カメラマンに成りたての頃、初仕事のマリアナ・コーヒー・トレイルラン大会(サイパン)での彼の写真の出来栄えを見て、大西が気に入り、 それ以後、ずっと専属のような形でKFCの全イベントを撮ってもらっています。年々、上手になっていると感じています。
その証拠に、今ではスポーツ・カメラマンとして、 国内トップクラスの売れっ子となり、スポーツ雑誌等々で活躍しています。因みに、これらの写真は後日無料で閲覧&ダウンロードができます。
レースの方は06:30スタート。参加選手は、ローカル、アメリカ人、フィリピン人、韓国人、 そして日本人を合わせて約100人。 参加人数は決して多くはありませんが、国際色豊かなインターナショナルな楽しい大会となりました。
因みに、 外国人である韓国人と日本人に関しては、早朝、レオパレス・リゾートのスタッフが選手とバイクをスイム会場まで搬送します。 所要時間20〜30分。
レース展開に関しては、現地在住の日本人プロ・トライアスリートのミエコ・カリーが得意のスイムでスタートと同時に飛び出しました。 それを男子選手が追うという珍しい展開のレースとなりました。結局、そのまま彼女が優勝しました。
バイク、ランともにタフなコースでしたが、 フィニッシュ後、選手の皆さんは「キツかった!」「もう来ない!」と言いながらも、 楽しそうでした。タフなコースをやり遂げた達成感で満足気でした。
2〜3人落車による擦過傷はありましたが、大きな怪我や事故もなく、第1回大会を成功裏に終えることができました。この成功は、 GTFだけでなく、レオパレス・スタッフの尽力によるところが大きいと感じました。感謝!
その日の夕方、レオパレス・リゾートで催されたアワード・パーティには宮田社長も出席して下さって、参加者の皆さんに 歓迎のスピーチをして下さいました。これからして、いかにレオパレスが皆さんを歓迎し、本大会をサポートして下さっているかが 分かるというものです。
また、パーティ会場で来年度の大会についてマークと、ザックリですが、打ち合わせを行いました。そして、数日後にはGTFでも反省会が あったと聞いています。来年以降、もっともっとよい大会になっていくであろうと確信しました。
レオパレス・リゾートの持つ本格的陸上トラックや50mプールを利用して、アイランド・シリーズ恒例の 宮塚英也トライスロンキャンプを 併設しました。
この度も参加者には大好評でした。特にスポーツ施設の充実したレオパレスでのキャンプは最高と云うことでした。
レオパレスはオリンピック選手やプロ野球選手が日常的に合宿に訪れることで有名なホテルです。 数日前まで日本水泳連盟の強化合宿が あったと聞きました。
過去、グアム島には優に数十回は訪れていますが、すべて観光地化されたタモン湾エリアに滞在しました。
海(ビーチ)から離れた 山の上(レオパレス・リゾート)に滞在するのは、初めての経験です。山の方もなかなか居心地が良いと思いました。観光地化されておらず、 原風景が残っており、落ち着いた感じで、大人のリゾートと云った雰囲気です。気に入りました。
世界中、どこの南の島でも、金持ちは海辺ではなく、山手に住むと云われているのがよく分かりました。
(株)レオパレス21、レオパレス・リゾート・グアム、グアム政府観光
写真:小野口健太