イベント報告
第26回タガマン・トライアスロン
25th Tagaman Triathlon
2015年3月22日
■KFC徒然

3月22日(日)、第26回目のタガマンが開催されました。これまで25年間運営してきたタガインク(TAGA Inc.)はメンバーの高齢化や 島外移住などで、 昨年を最後に引退し、事実上、解散しました。

その結果、今年のタガマン運営は、巡り巡ってグアムのイベント会社ピポットが担うことになりました。彼らはグアムではエクステラや ココマラソンの運営に携わっており、社長のエリックは我々の長年の友人です。

彼らにとっても、突然舞い込んできた話で、サイパン事情や タガマンの十分な知識がなく、準備も充分にできないままに大会当日を 迎えたという感じでした。彼らも、仕事として安易に受けてしまったとは言え、 超アウェイ状態で可哀想でした。

【青天の霹靂】

今年からタガマンの主催者はタガインクではなく、マリアナ政府観光局になりました。その運営に関しては、当初、 観光局の依頼で、 サイパンにあるサイクリング協会が運営を担うことになっていました。

ところが、時が進むにつれ、トライアスロン経験のない彼らが運営するには無理そうだと感じ、彼らの独断でグアムのイベント会社に 丸投げしてしまったと云うことらしいです。

その事情を知らない観光局やサイパン島民は、いつの間にか、グアムの人間が“我らがタガマン”の運営をやることになっているのを 知って、青天の霹靂、本当に驚いたと言います。

【タガマン中止?!】

昨年の11月、ロタブルートライアスロンを終えての帰り、タガインクのボスだったJMを訪ねました。

近年、サイパンに行くと毎回必ずJMのオフィスに顔を出すようにしています。JMは、かつてサイパン国際空港や観光局の局長と云う 要職を 歴任しており、島内ネットワークは相当なもので、雑談の中からシリアスで精度の高いローカル情報を得ることができます。 KFCの情報源の一つです。

その時、JMが来年のタガマンは中止になったと話しました。なので、帰国後、直ちにタガマン中止の情報をHPにアップした次第です。

【なぜ、グアムなの?】

ところがしばらくすると、エリックからタガマンを運営するので、これまでのように手伝って欲しいとメールが 届きました。

なぜサイパン伝統のイベントをグアムの人間がやるの?と不思議に思い、サイパンの観光局へその真意を確認しました。我々が知る限り、 プライドの高い彼らがグアムの人間にタガマンの運営を任せるなど、到底考えられないからです。

すると、観光局でナンバー2のポジションにある マーチンが「そういうことになってしまったので、手伝って欲しい。」と言う。 何か漠然としないが、手伝うことにし、遅まきながらタガマンの 募集を開始したという次第です。彼らの胸中穏やかでないのが手に 取るように分かりました。

【一つの案】

これまでタガマンはタガインクが運営していたので、KFCはタガインクをサポートする立ち位置にいました。ロタやテニアンには 運営できる組織がないので、我々KFCが前面に出て、運営しています。しかし、その島に運営する組織がある場合は、 その組織を立てるようにし、 我々が表に出ないようにしています。

来年はアイアンマン・ディスタンスも加えてはどうか、とアドバイスしました。アクセスに不安はあるもののマリアナ界隈で フルができる環境にあるのは、サイパン島だけと思っています。

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

マリアナ政府観光局、サイパン警察署、サイパン消防署

写真:小野口健太