イベント報告
第3回グアム国際トライアスロン
3nd Guam International Triathlon
2016年10月16日
■KFC徒然

10月16日(日)、誰もが知っているグアム島で上記大会が開催されました。 この大会はレオパレスリゾートグアム後援、 グアム・トライアスロン連盟主催です。

そして、グアムトライアスロン連盟は、 かつて、KFC大会のロタブルー・トライアスロンに参加したグアムの トライアスリートたちによって、ロタ大会のような大会をグアムでも、というコンセプトで設立された組織という 経緯があります。だから、我々KFCとは濃い関係にあります。でも、 現在のグアムの若手はあまり付き合いが ありません。

KFCはロタ、サイパン、テニアン、パラオではガバメントとそれなりの太いパイプがありますが、 グアムは個人的な友人関係が ベースになっています。それでも過去に50〜60本の大会にかかわっています。

また、我々KFCが南の島々でトライスロン大会をするようになった動機は、 ここグアム島でのある運命的出会いにあります。その意味でも、 我々にとってグアム島は思い出深い島なのです。

【グアム到着】

10月14日(金)グアム島に到着しました。

その時、グアムの天候は雨・・・。南国のグアムなのにピーカン じゃないのは、がっかりですが、涼しくて過ごしやすい。グアムのトライアスロンの時は、何故だか ピーカンに なりません。でも、これは時季には関係なく、ただ運が悪いだけです。晴れると超暑い。レースの日はどうかな・・天気は常に心配です。

今年、グアム・トライアスロン連盟の会長であり、長年の友人マーク・クルズが アメリカ海軍の仕事で3年間のイタリア赴任の為、 日本人でグアム在住のミエコ・カリーが陣頭指揮をとってくれました。

彼女は 現在グアムに在住のプロトライアスリートです。以前は10年ほどサイパンのパシフィックアイランドクラブ(PIC)で 働いていました。この界隈ではトップアスリートで、我々KFCとも旧知の仲、かつて青梅高水山トレラン大会にも 参戦したことがあります。

グアムは日本からのアクセスもサイパン等々と比べると断然良く、コースも悪くはなのですが、何故かずっと、 何とな〜く 日本人選手の参加人数は伸び悩んでいます。今年もレジェンド宮塚英也選手をはじめ日本人選手は 約40人の参戦となりました。

同日に宮塚選手と日本人選手、専属カメラマン小野口健太さんもJAL便で到着しました。JAL便はバイクの エクセスチャージ400ドルが不要なのです。

10月15日(土)朝から、宮塚キャンプが行われ、その後、選手全員、バスによるコースの下見が行われました。 この日は、 雨は降らなかったが、曇り、ちょっとだけ晴れ。スイムコース会場で試泳を行いました。水温は体温に 近いくらいで暖かい。スイム苦手な人には安心感があって、泳ぎやすいだろう。

【レース当日】

10月16日(日)いよいよレース当日、やっぱり曇り、その後、やや少し晴れ。現地の選手もザクザク集まり、 結構な参加人数に なりました。グアムならではの特色です。グアムには、米軍基地もあり、ローカル選手が多く 参加します。海外のトライアスロンに参加している感は満載です。

海はやや流れがあるもののほとんどベタ凪。スイムがスタートし、ほぼほぼ、みんな順調にバイクに移って行き、 雨は降らず、 少しだけ晴れました。

雨が降るとアイスバーンの様によく滑る南の島独特の路面も心配なさそうです。そのままバイクを終え、 ほとんどの選手が ランへと進む。今年も日本人選手を含め、一人の脱水症患者を出すことはなかった。 昔は1レースに付き1〜2人は病院 へ運んだものです。

【南の島の脱水症】

実は、グアムでの脱水症はたいへんなんです。救急車は来ても、救急隊員は本人か親族の同意がないと点滴等々の 処置(点滴)ができないと言う。

脱水症で意識がない選手から処置の同意が取れるわけがない。でも、それがグアムでの 法律だと言う。理屈が通らないが、決まりだからという。脱水症は一刻を争うので、なりふり構わず強く交渉して、 やっと処置をしてもらったことがありました。

法律や言葉や感覚が違う外国での脱水症は本当に要注意です。 でも、塩分と水さえ摂れば、防げる病気で、その意識さえあれば陥ることのない病気です。

因みに、我々がトライアスロンをやっている島々(グアム、サイパン、ロタ、テニアン、パラオ)では、過去に どこの島でも脱水症に陥る選手がでました。そして、それぞれの島の病院に搬送して、しつこく付き添って、 全て無事に復活させてきました。

我々は南の島で大会を始めた当初から「外国なんだから自分の選手は、自分で守らねば。」という強い気持ちがあります。

どの島の病院もそれぞれ脱水症患者に対する対応が違い、じれったく感じることが多々ありました。 それは、その島民の性格や言葉の違いからくるものと思います。でも、今となっては、これらの病院での経験は得難い宝物となっています。

この病気は知識と意識さえあれば、防げるので、その対策として、「Dial911」を作りました。その効果でしょうか、それ以降、久しく一人の 脱水症も出していません。

【次回に向けて】

来年からレースの舞台をグアム島最南端のメリッソ村に移すことになりました。 そして、以前からメリッソ村で開催されていたグアム国内選手権レースに加わる形で開催されます。開催日も7月23日になります。

スイムはメリッソ桟橋の沖です。透明度は高く、穏やかで泳ぎやすい海です。バイクもランもオールフラットで 走りやすいコースです。

このメリッソ村は一大観光地タモン地区から遠く離れているため、古き良き時代のグアム島の風景が今なお色濃く残っています。 グアムがスペイン領だった面影をコース脇の教会や民家に感じることができます。美しい村です。お楽しみに!

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

(株)レオパレス21、レオパレス・リゾート・グアム、グアム政府観光局

写真:小野口健太