8月10日(月)、サイパンのエドから「NEED HELP」と題したメールが届きました。
台風13号の被害で、8月3日以来、電気・水道等々の必須インフラが壊滅状態にあります。 直後からアメリからFEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)の救援隊が入っていますが、警察や消防などの政府機関や病院が優先され、 民間まで手が回らないのが現状の様です。
そんな状況下、困り果てたエドがポータブル・ジェネレーター(家庭用発電機)を 送って欲しいと大西にメールしてきたという次第です。ところが、運悪く、大西は翌11日から実家の兵庫県加古川へ帰省を予定していました。
エドは、急を要すので、航空便で送って欲しいと云う、当然です。だから、青梅のカインズホームでYAMAHAの発電機を買って、 実家へ持って帰りました。翌日、加古川から送れば良いと安易に考えていました。
ところが発電機はそう簡単に送れないことがわかりました。加古川郵便局本局へ持って行くと、発電機は送れないと云う。
それで、加古川の平岡町にある日本通運へ電話すると、国際航空便に関しては神戸の日通へ電話してくれと言う。そこへ電話すると、 日通の航空便では個人から個人へは荷物は送れないとか、発電機は経済産業省の承認が必要とか、杓子定規な回答に終始。
埒が明かないので、 それでは船便はどうかというと、船便担当部署の電話を教えてくれました。そこへ電話しましたが、結局、同じような誠意のない、迷惑そうな対応に終始。 台風13号で壊滅的な被害を受けているサイパンの友人が必要としている発電機だと話しても、杓子定規は変わらない。 我々下々の力の無さを痛感しました。
4年前の東日本大震災の時は世界中から助けてもらった日本。それが今、被災地サイパンへ発電機一つを送れないのは、 腹立たしいやら、情けないやら、恥ずかしいやら。エドに申し訳ない。
まるで、虎の威を借りながら平和を享受しているにもかかわらず、世界平和には貢献しないと云う身勝手な日本の姿そっくりだ。情けない。
【追記】---その後、いろいろ手を尽くして、ようやく9月上旬に横浜港から協和海運で発電機を送ることができました。でも、手続き上は、 大西がエドへ輸出したという形になり、通関手続き等々を踏まねばならず、一筋縄ではいきませんでした。
でも、9月中旬には無事にエドの手元に届きました。大西にしても、発電機などいつまでも車に積んでおく訳にもいかず、 めでたし、めでたし、でした。